ロシアがウクライナ侵攻しているように、人間は武力に訴える罪深さをもっています。暴力に報いるのに暴力を持ってする罪深い人間性を、中田キリストの教会の前田文夫伝道者が、主イエス様の教えから解き明かしをしてくださっています。

武力に訴える戦争の歴史、人類の歴史
我が国は、敵の脅威に怯え、急速に軍事化の方向に傾いているのではないでしょうか。戦争を好む人は誰もいないと思いますが、戦争は20年か30年経つと、また再び思い出したように起こるものです。それは、人類の歴史が証明しています。今日でも、世界のどこかで必ずと言って良いほど、いつも流血の惨事が起こっています。人類の歴史は、まことに戦争の歴史であると言っても過言ではありません。
人間は心の奥深くに闘争心を持っています。ですから、負けた者は復讐を期して、時を待っているのです。そして時がやって来ると、憎しみを込めてまた立ち上がり、反撃するのです。その結果、時には前よりももっとひどい負け方をしてしまうこともあるのです。第一次世界大戦後のドイツが、第二次世界大戦において負けるまでの過程を考えてみると、実にそのことがよく分かります。
主イエスの警告 「剣を取る者はみな剣で滅びます」
イエスは「剣を取る者はみな剣で滅びます」(マタイ26:52) と警告されました。暴力に報いるのに暴力を持ってするやり方は、決して真の解決、本当の勝利とはならないのです。私たちが剣を取ろうとする時、私たちは平和を目指し、勝利を期しているはずです。
しかし、暴力を持って平和を来たらせようとするのは、あたかも火に油をかけて火事を消そうとするのと同じです。平和を来たらせるためには、どうしても平和的な手段を使わなければなりません。これは、国家のことだけに限らず、団体についても、また個人についても同様です。私たちは、目的のためには手段を選ばないような間違いを犯さないように注意しなければなりません。私たちの敵は、心の中にある罪なのです。ですから、私たちは真の敵である罪を滅ぼさなければならないのです。
中田キリストの教会 前田文夫
人間の罪
- 闇バイトに生きる10代、20代の若者たち
- 人が傷つけ合うのは本能か
- 正義は勝つ。勝者だけが正義ではない
- 心を蝕むウィルス、心を殺す病原菌
- 嘘はついてもいいのか
- 孤独・孤立の日本人に神の愛が届くように
- 梅毒感染者が過去最高
- 外部リンク 戦争と文化(17)――聖書には「汝、殺すなかれ」とあるのに、どうして、ユダヤ=キリスト教は戦争や暴力行為を後押ししてきたのか?