クリスチャン信仰の真理について考えてみましょう。多くの方々が、信仰を0%か100%で考えています。ある人たちは、信じたら疑問をもってはいけないのような考え方を持っています。しかし、これは健全な考え方ではありません。信仰がどのように育ち、どのように確信に変わっていくかを、3つの段階を解説します。
1.はじめの信仰
ある人が次のように言いました。「100%信じられるまで信じません。だからクリスチャンにはなれない」と。人間として生まれた者の中で、常に100%神を信じていた方は、イエス・キリストだけです。わたしたちが、自分自身の信仰を語る時、0%か100%では語れません。気分は高揚している時は、100%信じていると言い切れるかもしれません。それでも時には罪人である人間である以上、わたしたちは疑うことがあるのです。
聖書の中に出てくる人たちも、100%の信仰を持っていませんでした。たとえば、信仰の父と呼ばれるアブラハムでさえ、疑う時があったのです。
社会の悪を見た時に、「なぜこのような事が起きるのか。神は悪を見過ごし、なぜ黙っているのか」と神の預言者たちも嘆きました。神の計画自体を疑っていたのです。クリスチャンになった人が、すべて最初から100%信じているなんてことはあり得ません。最初から聖書の教えをすべて理解している人など、この世にはいません。
2.神の恵みを受けて成長する

まっすぐに主イエスを見ているクリスチャンは、最初の信仰は小さくても、素直に主イエス様に従うでしょう。主イエス様に従うと何が起きるのでしょうか。信仰と恵みの良い循環が起きます。信仰 > 従う > 神の恵み > 信仰が強められる > もっと従う。この循環サイクルが、信仰を育てるのです。だから、最初の信仰は50%くらいだった人も、80%へと信仰が強められるのです。
聖書の中に出てくる人たちは、様々な試練や困難を通して、霊的に成長していきました。人を平気でだますヤコブは、神の人に変えられていったのです。ヨセフは自慢話ばかりする青年でしたが、神によってへりくだることを覚えました。この2人とも、信仰が強められ成長したのです。
私たちの人生にも、神はまったく同じように働いてくださっています。だから、今、信仰がからし種のように小さくても大きく育つように、神は私たちの人生で働いてくださいます。
3.神の権威、すべてに確信を持てる
良い循環サイクルを経験するクリスチャンは、私たちの信仰が確信へと変わっていきます。聖書に書かれているすべのこと、たとえば、神の創造、知恵、約束、預言、すべてに確信を持てるようになります。ちょうど、雪だるま式に、神の恵みがその人の信仰を大きくしていくのです。
信仰の父アブラハムが、良い例です。子孫がセラから生まれると神はアブラハムに約束しました。しかし、油はラムは、むしろ半信半疑だったのです。だから、ハガルという女奴隷に子供を産ませることを選んだのです。しかし、信仰は増し加えられたアブラハムは、わが一人息子をいけにえにささげることも、信仰によって躊躇せずに行おうとしました。
いかがでしたか。信仰は成長するプロセス、信仰は0%か100%かでは語れない理由を解説しました。主キリストとの関係が深まるにつれ、クリスチャンの信仰は育ちます。読者の皆様の信仰が宿され、ますます神の恵みに満たされた日々を送れますように、心よりお祈り申し上げます。