世の中にはいろいろなはかりがあります。体重を計る時は体重計、ウエストを計る時はメジャー、血圧を計る時は血圧計を使います。しかし、人間の価値を計るには、一体どんなものさしを使えば良いのでしょうか。

今は能力主義の時代、学生は、偏差値やテストの得点で評価されます。しかし、それらの数字がそのまま、その人の評価になってしまっては大変です。子供の社会では、成績や、運動神経、顔の形や、体の格好でお互いを評価し合います。大人の社会でも、人の価値は、学歴、職業、財産、顔や体の形などで決まります。
物の価値は人間が決めます。宝石や、車や、野菜や豚肉や牛肉などはみなそうです。しかし、人間の価値は人間が勝手に決めるものではありません。
神が定める人間の価値
人の価値は神が決めるものです。聖書にこう書かれています。「人はたとい全世界を手に入れてもまことのいのちを損じたら何の得がありましょう。その命を買い戻すには、人は、いったい何を差し出せば良いのでしょう。」(新約聖書マタイ16章26節)この言葉の意味は、天秤の片一方に人をのせて、もう一方に全世界の富、地位、名誉をのせたら、その天秤は人を載せたほうに傾くということです。「人間ひとりの命は地球よりも重い。」という表現は聖書のこの言葉から来ているのです。
イエス・キリストが示された愛
聖書には次のような言葉があります。「神は実にそのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じるものが、一人として滅びることなく、永遠の命を持つためである。」(新約聖書ヨハネ3章16節) 神はあなたが永遠に生きられるようにあなたに代わって、あなたの罪のために死んでくださったのです。あなたの創造者である神は、ご自分の命を犠牲にするほどあなたを愛しておられます。ここにあなたの本当の価値があります。あなたがこの世に生まれて来たのは、神に愛され、神と共に永遠に生きるためなのです。
神の子であるイエス・キリストの十字架というものさしによってのみ、人間の本当の価値を知ることができます。イエスは十字架の飢えで両腕を広げ、「わたしはあなたをこんなにも愛している。」と言っておられるのです。私たちは、十字架というものさしによって、神の愛を知ることができます。
「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」(旧約聖書イザヤ43章4節)
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