コンテンツへスキップ 投稿日:2024年12月21日/更新日:2025年1月26日

劣等感の悪い習慣から新しい人生観

劣等感とコンプレックス

劣等感の悪い習慣から抜け出し新しい人生観を持つために、何を成すべきかを説明します。多くの方々が、無意識に劣等感を持っています。まず劣等感の原因を説明します。

自分の中に別の自分がいて、常にその別の自分が、「おまえはダメ人間だ。おまえはバカだ。何をやっても長続きしない。一度だって成功したためしがないじゃないか。おまえがトライしても、失敗するに決まっている。だからあきらめろよ」と言っている。こんな感情を何というのでしょうか。そうなんです。これこそが劣等感です。

実際、世界中の成人の約85%の人たちが、低い自己イメージを持っていると、Psychology Todayで英語記事で書かれています。これは日本人にも当てはまる統計です。

劣等感で悩む人

1.0か100で物事を考えてしまう

劣等感を持つ人は無意識にですが、物事の成否を0%か100%で測ってしまう、白か黒だけで見てしまうーー1つの失敗ですべて失敗しているように思い込んでしまうのです。(完全、完璧主義者はこのように考えやすいです)。そのように考えるうちに、ついつい自分にネガティブなレッテルを貼っていくのです。否定的な独り言を繰り返し、繰り返している間に、それがその人にとっては真実になっていく・・・・。世界の重荷を一身に背負っているような・・・。最終的に無意識に劣等感が積みあがってきます。

自分が怖れていた失敗が現実となって見事に的中すると、劣等感の持ち主は自分の感性に妙に自信を持ちます。このように、このネガティブ思考は、力を増していきます。劣等感という負のスパイラルは、周り始めその人の生活を支配し始めます。

2.他人と比べて自分を評価する

他人と比べて自分を評価する仕組みは、この世の中の評価基準の一つです。勉強の成績で比較され、兄弟姉妹の間で親によって比較され、働くようになってまた仕事でも比較されます。他人との比較評価によって、人の能力や人格まで決められてしまいます。その仕組みに、わたしたちは慣れてきってしまっています。

他の人と比べて、良いことはありません。人より勝っていれば、優越感が芽生えます。人より劣っていれば、必然的に劣等感です。霊的にも非常に不健康です。

3.ネガティブな独り言

劣等感をもっとも増長させる習慣は、ネガティブな独り言です。つぶやきです。一人ブツブツです。心の中で、また実際に口に出して「私はダメだ。何をやってもダメだ。何をやっても成功した試しがない」と独り言をつぶやきます。これこそ、自己暗示と言えるでしょう。このような自己暗示によって、劣等感は増長され、負のスパイラルに入っていきます。

根本解決にならない方法を選んでしまう。

  1. 外見を変える。私たちは、第一印象として、どうしても外見を見て、人を評価してしまいがちです。ですから、多くの人にとって、その外見を変えるのが、自己イメージを変える一番手っ取り早い方法になります。
  2. 自分を責めないで、自己肯定する。悪い影響がある自分の性質でも、自己肯定感のために敢えてその性質を肯定します。
  3. 自分を褒めてくれる人といっしょにいる。2番目の方法を助長してくれる友人が必要です。「あなたは悪くない。みんな、周りの人たちのせいで、あなたは被害を受けている。」と言ってくれる人です。

これらの方法は、根本的な解決策にはなりません。逆に人間としての成長を妨げます。「健全な身体に健全な心が育つ」と聞いたことありますか。真実は逆です。「病は気から」の言葉通り、健康は心から始まっているのです。

新しい人生観

1.あなたは愛されている

わたしたち人間は、無条件に神によって愛されています。悪人にも善人にも無条件に、神は自然の恵みを与えています。人の能力や頭の良さなど無関係に、すべての人間にこの愛は与えられています。私たちは、神の愛によって生まれ、呼吸をして生きています。神の愛によって食事が与えられ、仕事が与えられています。これらのことに感謝の気持ちをもちましょう。人によって置かれている状況は違いますが、感謝できることを最低5つ考えてみましょう。たとえば・・・

(1)人並みの健康的な身体をもっている。(2)食べるものがある。食事ができる。(3)住む家がある。(4)低収入だが、仕事がある。(5)友人がいる。

感謝する気持ちは、心の平常心をもつための第一のステップです。劣等感ではない、謙遜な気持ちを促します。自分は一人の力で生きているのではないと、気づくとき謙虚にならざる得ません。また感謝の気持ちによって、私たちはありのままの自分を受け入れるようになります。

健康的な自己イメージをもつために、否定的な心のつぶやきをやめましょう。自己否定の独り言とは、たとえば「自分はバカだ!何もやってもうまくいった試しがない」と心のつぶやきです。このようなつぶやきに対して、それが真実ではないことを、繰り返し自分に言い聞かせましょう。

2.他人と比べるのをやめる

自己イメージ、劣等感

学校の成績の評価は、全体の成績と比べて相対的に算出されます。万事が比較評価で決められてしまいます。だから私たちも無意識に他人と比較して、自己評価するようになります。

しかし、他人と比較して良いことはありません。他人より劣っていれば劣等感です。逆に、他人が自分より劣っていれば優越感にひたり「いい気分になってしまう」ものです。これが自尊心だと勘違いしてしまいます。もし優越感で自分の自己イメージを維持しようとするのであれば、なるべく自分が見下げられる人間とだけと付き合うようにするでしょう。しかし、そのような人と誰が友達になりたいでしょうか。

でも本来、人は他人と比べて優越感を持たなくても、自尊心はもてるのです。神によってユニークな存在として創造され、神によって愛され、ユニークな能力が与えられているからです。「自分は自分!自分が出来ることをやっていこう」と考え方を改めましょう。

謙虚な自尊心は、人の精神的成長を助けます。謙虚な自尊心を持っている人は、自慢話をする必要などありません。自己顕示欲や虚栄心も皆無です。神によって創造されている、愛されているというIDを持っているからです。このIDは、人に感謝の気持ちを持たせます。感謝の気持ちは、人の心に向上心を植え付けます。

3.日々、自分が出来ることをやって、前進を実感する

1と2のステップでは、心と考え方を変えることに集中します。3番目のステップは仕上げです。ここから、日々、自分が出来ることをやって、前進を実感しましょう。この第三のステップでは、自分が変えることができることと、変えることができないことを、見分ける作業が必要です。

明確な目標を据えるとは、自分の現在にも未来にも希望を持つことです。過去の失敗は、様々な形で自分の心を砕いてきたでしょう。落ち込ませたはずです。しかし、1と2のステップで心が変わり考え方が変わったのです。物の見方が180度転換したのです。だから、今から過去の失敗から学び失敗を肥やしにして生きていきましょう。そのためにも、自分がしたいこと、現実的に可能な希望を書き出してみましょう。関連記事 今日を生きるを理解するために、次のページをクリック 聖書的視点:どんな事に時間を無駄にするのか

日々の訓練で「一歩一歩成長している、進歩している」と自分に言い聞かせましょう。人生は不思議です。ネガティブ思考の人には、なぜか自分が恐れていたことが起きてしまいます。アリ地獄のようにドンドン深みにはまっていきます。ところがポジティヴ思考の人は、悪いことも良いことに考え、良い方向に向かいます。

しかし、自己イメージ改善は一夜にしてなされるものではありません。日々の生活のなかで、考え方と心を変えて、自分ができることを実践して徐々に変えられていきます。自己イメージは、ちょうどグラデーションのように白くなっていきます。今まで真っ黒だったのが、1日1日その黒が薄れていきます。1が月経つと実感できるようになるでしょう。

悔い改めとは?

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「劣等感の悪い習慣から新しい人生観」への2件のフィードバック

  1. 完璧主義が自分には当てはまるかもしれないと思いました。0か100で考えがちです。あと他人と比べて確かに良いことはありませんね。自分にあるものに目を向けたいと思います。

  2. 物事を真面目に考える人、0か100で考える癖がある人は、「まっーいいか。これぐらいで。」となかなか言えないです。

    これって癖なので無意識にやってる事が多いです。そこに気づいて、斬り込んでいくのが厄介です。

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