コンテンツへスキップ 投稿日:2023年2月5日/更新日:2025年2月1日

異世界転生は何か

異世界転生のような夜の高速道路

さて、ここからは「異世界転生とは何か」をわかりやすく解説し整理していきます。一人のクリスチャンとして、このジャンルに対しての想いを伝えておきたいと考え筆を走らせています。

しかしながら、そもそも本サイトをご覧になる方は【異世界】や【転生】というキーワードについて初めて聞くという方がいらっしゃるかもしれません。そのため、まずはその辺りについて纏めていくことにします。また、似た言葉で【転移】というものもありますので、そちらの説明も載せておきます。

異世界とは何?

この創作物語の舞台は【異世界】です。異世界というのは私たちの生きているこの世(以下、現実世界)ではない異なる世界を指しています。同じ宇宙の別の惑星という意味ではありません。宇宙自体が異なる世界と考える必要があります。パラレルワールドとも違います。もっとかけ離れた理の別空間と認識した方がいいでしょう。ほとんどの物語において、魔法という不思議な力やモンスターという現実世界にはいない生物が登場します。神々や魔王といった存在も当たり前のように登場します。

わざわざ【異】世界とされている理由は、主人公なりその周りの登場人物は元々現実世界の人間だからです。主人公は何らかの理由で現実世界からその異世界へと移動することになります。そしてそこで新たな能力を手に入れたり現実世界の知恵や知識を活用したりして、新しい人生を全うしていく話が展開されます。基本的に作者や読者が気持ちよくなれなければ物語として成立しなくなるため、暫くは困難な生活を強いられたとしても最終的には主人公がその異世界で大活躍します。

転移とは何か

では、現実世界から異世界へはどのようにして移動するのでしょうか。それが【転生】や【転移】といったものになります。【転生】の話をメインとしたいので、先に【転移】について説明させてください。

ではまず【転移】です。こちらは何らかの不思議な力によって異世界へ無理やり召喚される(呼び出される)というものです。この話の場合、召喚した側の都合で物語が展開することが多く、召喚された側が「家に帰りたい」と言って涙を流すことも少なくありません。しかし、主人公は特別な理由があって召喚されているため、一般の者では使いこなせない特殊な力を身に着けています。その力を駆使してその世界の問題を解決していくというお話です。

よく知られているお話では「ナルニア国物語」が分かりやすいかもしれません。この話では主人公たち兄弟は洋服ダンスをゲートとして現実世界と異世界とを行き来しています。

転生とは何か

次に【転生】ですが、【転移】との大きな違いは一度死を経験するかどうかです。こちらは仏教でいうところの輪廻転生の考えから生まれたものだと思われます。元々の世界で一度死んだ後、魂だけが別の身体に入れられて異なる世界で新しい生を迎えるというものです。そのため、この話の場合はほとんどの作品において主人公は最初の第一話で何らかのことが原因で息を引き取ります。

ただ、この転生物語では高い割合で神なる存在が関係しています。神なる存在が主人公の生死に介入し、例えば「私のミスであなたを死なせてしまった。申し訳ないので別の世界で改めて生きるチャンスを与えましょう。」と言って新たな生を促します。【転移】とは違ってこちらは何か特別な目的や使命がないことが多いです。そのため、主人公はその後自由を謳歌します。

人間の罪とは?

クリスチャンの視点から見る転生について

この【転生】についてはクリスチャンとして色々と物申したくなります。それは上に書いた内容だけでもお分かりいただけるでしょう。神なる存在が人と同じような存在として登場し、その神なる存在の介入によって物語が始まります。ただその介入の方法に問題があります。上記の例の場合主人公はどのようにその神なる存在を認識するでしょうか。「神がミスをした?そのとばっちりで私は死んだ?神なんかいても害しかないんだな。」と思うのではないでしょうか。

あくまでもこれは創作ですが、作者自身がそのように思っていない限り想像することが出来ません。そして、こういった話が読者に受け入れられれば次に続く別の作者がまた同じような作品を書き起こします。そうなると、これがさもスタンダードであるかのように現実世界の人々の心に反映されていく可能性があります。いや、もうすでに手遅れかもしれません。 長くなってしまいましたので今回の記事はここまでにします。次の記事もよろしくお願いします。

友部キリストの教会 西村泰樹

「異世界転生は何か」への2件のフィードバック

  1. >神がミスをした?そのとばっちりで私は死んだ?>
    エデンの園に創造主が蛇を住まわせなければとか、蛇に注意していればとか、先に気を付けるようにいっておけばとか、あります。
    >神なんかいても害しかないんだな。
    各、物語の主人公はそれぞれの恩恵を受けているのでそれはないかと。
    この世を創らなかった神々は滅びるという、言葉もあったような。
    >これがさもスタンダードであるかのように現実世界の人々の心に反映されていく可能性があります。いや、もうすでに手遅れかもしれません。
    全知全能の創造主がミスをするはずがありません。この世は全て必然あって偶然無しです。異世界転生ものが流行っているのも創造主のご計画かもしれません。

    1. レビさん、コメントありがとうございます。私は異世界ものにはまったく知識がありません。ただ記事を書いた西村さんもおっしゃているように、この世界観は日本だけではなく世界中に広がっているかもしれません。他の記事にも感想などあれば、お聞かせください。

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