コンテンツへスキップ 投稿日:2023年2月27日/更新日:2025年1月16日

ローマ5章1-5節。キリスト者の成長

成長する葉っぱ

キリストによって成長するクリスチャンの霊的な成長のプロセスを考えてみます。

肉体的な成長と違って、霊的な成長、心の成長は、外見ではわかりません。心の内から成長していくからです。では具体的に、クリスチャンの成長を具体的に見てみましょう。

信仰によって成長する

このように、わたしたちは信仰によって義とされたのだから、わたしたちの主イエス・キリストによって神との間に平和を得ており、このキリストのお陰で、今の恵みに信仰によって導き入れられ、神の栄光にあずかる希望を誇りにしています。そればかりでなく、苦難をも誇りとします。わたしたちは知っているのです、苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。希望はわたしたちを欺くことがありません。わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです。

ローマ5章1-5節 聖書協会

この聖句には、クリスチャンの霊的な成長の原則が書かれています。一般的な精神的な成長とは違います。その一番大きな違いは、主イエス・キリストです。主イエス・キリストに希望を持っているからです。今日は、クリスチャンの成長のプロセスを考えてみましょう。

人生観が主イエス様によって変えられる

私たち人間は、いろいろな苦労や困難を経験しますが、人生観によってまったく違った人生になります。天にいる主イエス・キリストは、真実なるお方、私たちのすべての苦労を知っています。私たちを見守っています。主キリストに希望を持っているから、主キリストによって人生観が変えられるのです。

悲しみは喜びに変えられ、苦しみは祝福に変えられます。どのように変えられるのでしょうか。ある人の人生を振り返ってみましょう。

この方は、ご両親は離婚をして、母親一人で育てられました。母親がクリスチャンでしたので、この人も小さい頃から教会に通いクリスチャンになりました。

しかし、人生は自分の思い通りには行きません。高校を卒業して仕事に就きましたが、仕事中に交通事故を起こしてしまいます。その数年後には母親も天に召されてしまいます。自分の人生はどん底だと思ったに違いありません。悲しみと苦しみに途方に暮れているときには、彼はローマ5章を読んだのです。

彼はこの試練を通して、忍耐することを学び、さらに自分の考えや感情をコントロールする技術を学んだのです。なぜなら、彼は主イエス・キリストに希望を持っていたからです。主キリストは必ず約束を守る方であると信じていたからです。この信仰によって、彼は変えられていったのです。霊的に成長したのです。

人格が主イエス様によって変えられる

実は、クリスチャンの成長は、人生観が変えられるだけではありません。人生すべてが主イエス様によって変えられるのです。

2ペテロ1章3-11節を読んでみましょう。 この聖句には、主イエス・キリストによって生きる力が与えられると書かれています。神様の栄光と力によって、健全な人生を生きることができるのです。それだけではありません。人格そのものが変えられるのです。

私たちは持って生まれた性格を持っていますが、それは私たちの人生をコントロールするものではありません。持って生まれた性格が運命でもありません。人の性格の根っ子は残っていますが、人格が主イエス様によって変えられるのです。生活習慣が変えられ、生き方も変えられていきます。さらに、人格も変えられていくのです。どのように変わるのかを、自分自身の人生について考えながら検証してみましょう。

人格が変えられるプロセス

「力を尽くして信仰には徳を、徳には知識を、知識には自制を、自制には忍耐を、忍耐には信心を、信心には兄弟愛を、兄弟愛には愛を加えなさい。」と書かれています。

主イエス様を慕い求める健全な信仰をもっていれば、主に従いたいと熱望するのではないでしょうか。そのような信仰があれば、徳が加えられます。徳とは、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和です。人の内側から出てくる態度であり、行いです。徳によって、主イエス様を本当に知ることが、内なる知識が与えられます。これは単なる聖書の知識を指しているのではありません。主イエス様を知る知識です。

さらに主イエス様を本当に知って、自分を節制する自制心が与えられます。さらに自制心は困難を耐え忍ぶ心を導きます。つまり忍耐が身につくのです。次に信心です。これはあまり良くない翻訳だと思います。このギリシャ語は、主イエス様を従う生き方、日々の礼拝を表している言葉です。神様に従順に従う謙虚な心に基づいた日々の生活、日々神様を礼拝する生活を表しています。

さらに、主イエス様によってクリスチャンを愛する兄弟愛です。この兄弟愛を実践すると、神様の愛を実践することができるようになります。クリスチャン生活は、徳から知識、知識から自制、自制から忍耐、忍耐から日々の礼拝、日々の礼拝から兄弟愛、兄弟愛から神様の愛を、毎日実践することです。この繰り返しがクリスチャン生活の要です。

主イエス様の恵みによって強められる

しかし、多くのクリスチャンは、次のように言うかもしれません。「私にはこれを実践する力がありません。私には出来ません」と。 

そこで、わたしの子よ、あなたはキリスト・イエスにおける恵みによって強くなりなさい。

2テモテ2章1節

クリスチャンの罪は、神様の恵みによって赦されています。確かにそうですが、神の様の恵みの働きは、罪の赦しだけだと思っていませんか。それは大きな誤解です。

主イエス様の恵み、優しい言葉は、私たちに勇気を与えてくださいます。やる気と希望を与えてくださいます。私には出来ないと思っている人も、主イエス様の励ましによってトライしようと決心できるでしょう。実践する勇気と力が与えられています。そしてはじめて霊的に成長するのです。

結論 クリスチャンの成長

クリスチャンの成長はどのようなプロセスで起こるのでしょうか。主イエス様が、私たちの人生を変えて下さることによって起きます。主イエス様を慕い求める素直な信仰を持っていれば、誰もが例外なく成長します。

成長しないパターン 警告。主イエス様は、成長しないパターンについて警告を与えています。1.主イエス様の教えを聞くけど、聞くだけで終わってしまう人、2.聞いても実践しない人、3.この世の思い煩い、4.様々な雑音に気を取られて主イエス様から離れて行ってしまう人、このような人は成長しないと警告しています。

主イエス様に耳を傾け聞いて実践。主イエス様の教えに耳を傾け、心の耳で聞いて、心の目で見て、教えを実践しましょう。人生観が変えられ、人生そのものが変えられていきます。さらに人格まで変えられるのです。今週も一週間、精一杯主イエス様について行きましょう。

  • ローマ5章12節。原罪と人間の罪
  • ローマ5章12節。人間が負う4つの重荷
  • ローマ5章1-5節。キリスト者の成長
  • ローマ6章15-23節。義の奴隷
  • ローマ6章1-11節、死んで新しく生まれる
  • ローマ6章3-11節。バプテスマの意味   

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