どこから聖書を読み始めるか。聖書に親しみやすい方法、読みやすい方法、聖書を理解しやすい方法を紹介します。
聖書を読む順番があるの?

聖書66巻ある内どこから読むのか、正しい順番はありません。基本的にどこから読んでも構いませんが、読みやすい書から入るのが妥当でしょう。自分の人生に役立てることを念頭におけば、最初は、新約聖書の福音書をお勧めします。歴史が好きな方はルカの福音書、聖書が教える倫理観を学びたい人はマタイの福音書、哲学的に考えるのが好きな人はヨハネの福音書、とりあえず手短に読みたい人はマルコの福音書をお勧めします。
聖書が初めての方にはお勧めしないのが、聖書全体の通読です。聖書のいろいろな個所を織り交ぜて、聖書全体を読破する方法もあります。この方法は、多くの人が試します。根気をもってやるべきことです。それでもチャレンジしたい人には、聖書通読表と言うものがあります。ご自分にあったスケジュールで、(1年プラン、2年プラン、3年プランとかあります)計画的に読むことをお勧めします。
部分的に読む方法もあります。自分の悩みや課題に合わせて読む読み方です。日本国際ギデオン協会では、悩みや課題に合う聖句を紹介しています。聖書を初めて読む人には、良い方法ではないでしょうか。ぜひお試しを。
- 外部リンク 聖書通読表
- 外部リンク 日本国際ギデオン協会 「折にかなう助け」
新約聖書を読み始める
マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネを総称して福音書といいます。イエス・キリストの生涯と教えが記されています。あなたに直接、キリストが話しかけているかのように、福音書の中のキリストの教えを読んでみましょう。
使徒行伝は初期の教会の歴史が記録されています。ローマの手紙からユダの手紙では、誰が何を書いたのか、なぜ書いたのかを考えながら読みましょう。この手紙があなた宛に書かれたものとして読むと、もっと親近感が増すかもしれません。
聖書最後の書、黙示録は最初の段階で読むのはやめましょう。時代背景、文化的背景などわからなければ、まったくの勝手な想像によって解釈してしまいがちです。
いずれにせよ、聖書を読むときは、(1)楽しんで読む、(2)自分に当てはめて読む。この2点を心がけて読んでみましょう。聖書の中に、自分を見出すことが出来きます。自分自身の物語が書かれているように。なぜでしょうか。人間がやること、基本的に変わらないからです。同じような間違いを犯して、同じように苦しんだりするからです。人間の本質は、科学がいくら発達しても基本的に変わらないのです。
旧約聖書を読み始める
創世記ー申命記まではモーセ5書と呼ばれますが、歴史を読むように読んでください。(但し、レビ記は除外しましょう。)ヨシュア記から2列王記までも歴史書のように読んでください。この部分はイスラエルの人々の歴史でもありますが、私たち人間がたどる足跡でもあります。この歴史の中に、自分自身を見出すことが出来るのです。
残りの旧約聖書のうち、詩篇と箴言を先に読むことをお勧めします。多くの詩篇は創造主なる神を畏れ敬う詩として書かれています。箴言は人間が賢く生きていくための知恵を私たちに教えてくれます。
イザヤ書からマラキ書までは預言書と呼ばれます。この部分は歴史的背景を知らないと「チンプンカンブン」になりますので、とりあえずとばしましょう。
聖書をどこから読んでいいか迷っているあなたへ
最初の一年程度は次の順番で聖書を読むと、楽しんで読めます。聖書のメッセージが比較的わかりやすく入ってきます。他の人の意見も聞いてみましょう。
- 創世記1章ー3章 一番最初に読んでね!創造主なる神様と人間の関係について考えて・・・
- ヨハネの福音書(新約聖書)イエス様を信じることについて考えて。書かれている内容の表現が抽象的なので、少し難しく感じるかもしれませんが、主イエス様を知るために必読書の書です。
- 男性の方にはマタイの福音書(新約聖書)、女性の方にはルカの福音書。イエス様の教えについて考えて・・・
- 箴言(旧約聖書)人生の格言に似てます。
- 伝道者の書(旧約聖書)人間の生きる目的は何かを考えて・・・
- ヨハネ第一の手紙(新約聖書)神様の愛、隣人愛について考えて・・・
- エペソ人への手紙(新約聖書)神様の救いの計画、教会について考えて・・・
- 使徒の働き(新約聖書) 教会が発展して状況、初代教会はどのように礼拝していたかを考えて・・・
- ヤコブの手紙 (新約聖書) クリスチャンの倫理観を考えて・・・
- ペテロ第一の手紙(新約聖書) この世でクリスチャンとして生きる心構えを考えて・・・