コンテンツへスキップ 投稿日:2021年12月14日/更新日:2025年3月25日

聖書の読み方-心の栄養にするために

聖書を読む少年

心の栄養にするために効率の良い聖書の読み方。聖書入門者が、楽に聖書を読む方法はないのでしょうか。聖書のことばが、心に響いてくるような読み方はないのでしょうか。どこから読み始めればいいのでしょうか。聖書66巻全部を最初から読破しようーこれは無謀です。もっとやさしい読み方を紹介します。

ルカの福音書から読み始める

初めて聖書を読む方には、ルカの福音書をお勧めしています。ルカの福音書には、聖書の一番大切なメッセージであるイエス・キリストの生涯と教えを詳しく書かれているからです。他の3つの福音書と比べると、ルカの福音書はイエスが生まれた時の歴史的背景も書かれています。次の3つのことに注意して読んでみましょう。

  • イエス・キリストが、どの時代に生まれどこで生まれたのかを知る。
  • イエス・キリストが、どこで、どのように死んだのかを知る。
  • イエス・キリストの教えを聞くときには、あなたに直接話しかけているかのように聞く。

イエスの教えを自分自身に当てはめて

イエス・キリストの教えを聞くときに、その教えを自分自身に当てはめて考えてみましょう。イエス・キリストのたとえ話は、「あなたの物語」です。人の性格は千差万別でしょうが、その歩む道はそれほど変わりがありません。あなたの人生にピッタリはまる物語を、イエス・キリストは話してくださいます。

聖書の読み方

キリストを信じていなくても、真理を求めている人の祈りは、天の神様がきちんと聞いています。ですから、福音書を読んでいるときも、「神よ、どうかこの聖句の意味を教えてください」と祈りながら読んでみましょう。神様はあなたの祈りに応えて下さり、その意味が、あなたの心にストンと落ちてきます。

目に見えない神は、目に見えない方法で、わたしたちの人生に働きかけます。不思議な方法で、わたしたちが気づかない方法で、神は働いてくださっています。神に祈る ー そして神が答えてくださる。この祈りが、あなたの人生の成長の大切なステップになります。

イエスの教えを実践してみる

最後の仕上げが、イエス・キリストの教えを実践することです。イエス・キリストの教えを、携帯電話の完全マニュアルに例えて考えてみましょう。その完全マニュアルには、携帯のハード部分についても詳細に書かれています。しかし、そのマニュアルだけ読んで、携帯電話をまったく使わなかったとしたらどうでしょうか。携帯電話がどれほど便利なものか、生活に役にたつかを実感できるでしょうか。

イエス・キリストの教えにも、まったく同じことが言えます。キリストの教えは、あなたが使って初めて理解できるのです。素直な心をもって読んで実践すれば、あなたの心の目が開かれるでしょう。このプロセスに専門的な知識は必要ありません。ただ必要なのは素直な心です。

どこから聖書を読み始めるか

ルカの福音書以外、聖書66巻のどの書を読むか

ルカの福音書以外、聖書66巻のどの書を読めばいいのでしょうか。聖書を読む順番があるのでしょうか。聖書66巻ある内どこから読むのか、正しい順番はありません。基本的にどこから読んでも構いませんが、読みやすい書から入るのが妥当でしょう。自分の人生に役立てることを念頭におけば、最初は、新約聖書の福音書をお勧めします。歴史が好きな方はルカの福音書、聖書が教える倫理観を学びたい人はマタイの福音書、哲学的に考えるのが好きな人はヨハネの福音書、とりあえず手短に読みたい人はマルコの福音書をお勧めします。

聖書が初めての方にはお勧めしないのが、聖書全体の通読です。聖書のいろいろな個所を織り交ぜて、聖書全体を読破する方法もあります。この方法は、多くの人が試します。根気をもってやるべきことです。それでもチャレンジしたい人には、聖書通読表と言うものがあります。ご自分にあったスケジュールで、(1年プラン、2年プラン、3年プランとかあります)計画的に読むことをお勧めします。

部分的に読む方法もあります。自分の悩みや課題に合わせて読む読み方です。日本国際ギデオン協会では、悩みや課題に合う聖句を紹介しています。聖書を初めて読む人には、良い方法ではないですが、聖書のメッセージを誤解しやすい場合もあります。

新約聖書

マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネを総称して福音書といいます。イエス・キリストの生涯と教えが記されています。あなたに直接、キリストが話しかけているかのように、福音書の中のキリストの教えを読んでみましょう。

使徒行伝は初期の教会の歴史が記録されています。ローマの手紙からユダの手紙では、誰が何を書いたのか、なぜ書いたのかを考えながら読みましょう。この手紙があなた宛に書かれたものとして読むと、もっと親近感が増すかもしれません。

聖書最後の書、黙示録は最初の段階で読むのはやめましょう。時代背景、文化的背景などわからなければ、まったくの勝手な想像によって解釈してしまいがちです。

いずれにせよ、聖書を読むときは、(1)楽しんで読む、(2)自分に当てはめて読む。この2点を心がけて読んでみましょう。聖書の中に、自分を見出すことが出来きます。自分自身の物語が書かれているように。なぜでしょうか。人間がやること、基本的に変わらないからです。同じような間違いを犯して、同じように苦しんだりするからです。人間の本質は、科学がいくら発達しても基本的に変わらないのです。

旧約聖書

創世記ー申命記まではモーセ5書と呼ばれますが、歴史を読むように読んでください。(但し、レビ記は除外しましょう。)ヨシュア記から2列王記までも歴史書のように読んでください。この部分はイスラエルの人々の歴史でもありますが、私たち人間がたどる足跡でもあります。この歴史の中に、自分自身を見出すことが出来るのです。

残りの旧約聖書のうち、詩篇と箴言を先に読むことをお勧めします。多くの詩篇は創造主なる神を畏れ敬う詩として書かれています。箴言は人間が賢く生きていくための知恵を私たちに教えてくれます。

イザヤ書からマラキ書までは預言書と呼ばれます。この部分は歴史的背景を知らないと「チンプンカンブン」になりますので、とりあえずとばしましょう。

とりあえず聖書のこの書を読んでおきたい

最初の一年程度は次の順番で聖書を読むと、楽しんで読めます。聖書のメッセージが比較的わかりやすく入ってきます。他の人の意見も聞いてみましょう。

  1. 創世記1章ー3章 一番最初に読んでね!創造主なる神様と人間の関係について考えて・・・
  2. ヨハネの福音書(新約聖書)イエス様を信じることについて考えて。書かれている内容の表現が抽象的なので、少し難しく感じるかもしれませんが、主イエス様を知るために必読書の書です。
  3. ルカの福音書を勧めていますが、男性の方はマタイの福音書(新約聖書)にもっと感銘を受けるかもしれません。
  4. 箴言(旧約聖書)人生の格言に似てます。
  5. 伝道者の書(旧約聖書)人間の生きる目的は何かを考えて・・・
  6. ヨハネ第一の手紙(新約聖書)神様の愛、隣人愛について考えて・・・
  7. エペソ人への手紙(新約聖書)神様の救いの計画、教会について考えて・・・
  8. 使徒の働き(新約聖書) 教会が発展して状況、初代教会はどのように礼拝していたかを考えて・・・
  9. ヤコブの手紙 (新約聖書) クリスチャンの倫理観を考えて・・・
  10. ペテロ第一の手紙(新約聖書) この世でクリスチャンとして生きる心構えを考えて・・・

まとめ

キリストの教えには、私たち人間が生きるべき道しるべが示されています。ロードマップです。人生は迷路になりがちですが、そんな時にもキリストが知恵を与えてくださるのです。まっすぐに人生を見つめて、キリストの言葉に耳を傾けてみましょう。

いかがでしたか。聖書入門者が聖書を効果的に読むために、やるべきこと4つを紹介しました。キリストの言葉に従えば、必ずあなたの人生がリッチなものになります。ご意見、ご感想などありましたら、コメント欄にお願いします。