私たちが使っている日本語の中には、聖書が語源の言葉や表現がたくさんあります。その中からこの記事では3つとりあげます。豚に真珠とハレルヤと狭き門です。
馬の耳に念仏、猫に小判、豚に真珠

神聖なものを犬に与えてはならず、また、真珠を豚に投げてはならない。それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたにかみついてくるだろう。
マタイ7章6節
「馬の耳に念仏」、「猫に小判」ということわざがあります。聖書にも似たようなことばがあります。「豚に真珠」ということばを聞いたことはあるかもしれません。実は、これはイエス・キリストが言っていることばです。その他にも「目には目を、歯には歯を」ということばも聞いたことがありかもしれません。これも聖書に出てくることばです。
ハレルヤ・コーラス
年末になりますと、ベートベンの第九がよく歌われます。「ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ・・・」というコーラスを聞いたことがあるかもしれません。ハレルヤには、どんな意味があるのでしょうか。
これはヘブル語(旧約聖書が書かれている原語)で「主をほめたたえよ」という意味です。主とは、創造主なる神をさしています。ちょっと細かいことをいえば、ヤは「主」、ハレルが「ほめたたえよ」を意味しているのです。今度、このコーラスを聞く時は、こんなことも考えて聞いたらいかがでしょうか。
狭き門
狭き門より入れ、滅びにいたる門は大きく、その路は広く、之より入る者おほし。生命にいたる門は狭く、その路は細く、之を見出す者すくなし。
マタイ7章13節-14節 文語訳
狭き門は受験用語だと考えられますが、実はその語源は聖書にあります。現在多くのクリスチャンが使っている聖書翻訳(新共同訳と新改訳)では、「狭い門」と訳されていますが、文語訳では「狭き門」です。この「狭き門」が受験戦争が始まって以来、使われるようになったようです。