うまくいかないのが当たり前!? 想定外を想定内に! 御茶ノ水キリストの教会の野口良哉伝道者の寄稿です。神様の視点から人生を見てみましょう。
主イエス・キリストの御言葉
「これらのことを話したのは、あなたがたがわたしによって平和を得るためである。あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。」
ヨハネによる福音書16章33節 聖書協会
トラベルにはトラブル。人生という旅路には、思い通りに行かないこと、トラブルがあります。しばしば、想定外のことが起こります。
先程、お読みしました聖書の言葉の中でも、主イエス・キリストは「あなたがたには世で苦難がある」とはっきり言っています。・・・決して、私を信じれば何も問題などないとは言っておりません。
ただ、主イエスは続けます。「しかし、勇気を出しなさい」と。・・・一体、どうして勇気を出せるのでしょうか?・・・さらに、主イエスは続けます。「わたしは既に世に勝っている」と。すなわち、主イエス・キリストは、十字架と復活を通して、最大の困難である死に勝利している。そんな究極の勝利者キリストがあなたと共にいて、その困難を乗り越えさせて下さる、というのです。
車イステニス 小田凱人選手の場合
先日、閉幕しましたテニスの四大大会の一つ、全豪オープン車イスの部で、若干16歳で準優勝した小田凱人(ときと)選手をご存知でしょうか?小田選手はあの車いすテニス界のレジェンドにして、世界ランキング一位のまま先日引退を表明した国枝慎吾選手にあこがれる、「ポスト国枝」の呼び声の高い、車イステニス界のホープです。
小田凱人選手は元々、プロ・サッカー選手になりたかったそうですが、九歳の時に骨肉腫を発症し、泣く泣くそれを断念。何度か再発などもあり、大いに苦しみ、挫折いたしますが、決して諦めず、最終的に今できることをやろうと、国枝慎吾選手を目標に車イス・テニスを始めたのであります。
そんな小田凱人選手が先日、インタビューに答えている中で、こんなことを言っていました。「うまくいかないが、当たり前!?」。・・・度重なる病気やその再発で夢が叶わず、思い通りに行かない中、むしろ、人生は「うまくいかないが、当たり前!?」なのだという境地になり、そこから始めようと思ったというのであります。
うまくいかないのが当たり前!? 想定外を想定内に!
確かに、世界は、あなたや私を中心に回っている訳ではありません。そのような、言わば、自分中心の天動説的な考え方から、むしろ、自分も含めて、私たちは皆、神の回りを回っているのだという、言わば地動説的な考え方への転換こそが必要なのではないでしょうか?「うまくいかないが、当たり前!?」。じゃそこから始めよう、という姿勢です。言うなれば、心のコペルニクス的転回!そのような発想の転換が、時に、私たちをして、いじけからやる気へ、諦めから求めへ、挫折から再出発へと突き動かしてくれるのではないでしょうか?
ある意味、「うまくいかないが、当たり前!?」という姿勢で、想定外のこともある意味、想定内にしていく時に、想定外は想定内になるのであります。ちなみに、小田凱人(ときと)選手は、車イス・テニスでの挑戦を「神様からの挑戦」と受け留めているそうであります。
もしかしたら、これを聴いているあなたにも、うまくいかないこと、何らかの挫折があるかもしれません。しかしながら、そこで諦めるのではなく、そのような残念な状況、言わば、弱さを感じるような状況をこそ、新たな出発点として参りましょう。勝利者キリストは、そんな貴方を後押しして下さるのです。
マタイによる福音書7章7節「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。」。
皆さんに神様の平安がありますように。・・・シャローム! 御茶の水キリストの教会 野口 良哉