まもなく梅雨、雨の季節の到来です。湿度もあり、いわゆる不快指数の高い日々が続くことになります。一方で、雨は恵みでもあります。願わくば、物事のマイナス面ばかりでなく、むしろ、プラス面にこそ、目を留めたいものです。
「わたしの目の覆いを払ってください。あなたの律法の驚くべき力に、わたしは目をそそぎます。」 (詩編119編18節)
詩編119編18節 聖書教会
いよいよ六月、まもなく梅雨の季節がやって来ます。雨も多く、湿度があり、いわゆる不快指数の高い日々が続くことになります。気持ちも滅入りがちになってしまうのではないでしょうか?ただ、「恵みの雨」という表現がありますように、雨もまた、私たちに必要な恵みであることをも前向きに覚えたいものです。
ワーズワースの言葉にこんな言葉があります。“April shower brings May flowers.”直訳すれば「四月の長雨が五月の花々をもたらす」。日本の文脈で意訳すれば、「六月の梅雨が八月のスイカをもたらす」とでもなるでしょうか?転じて、試練が後の祝福を運んで来る、という意味ですが、同時に、雨が無ければ、花々も、スイカもあり得ない訳ですので、この言葉はある意味、雨の必要性をも訴えているのではないでしょうか?
こんな話があります。名付けて「コマッタ婆さん」。・・・そのお婆さんには、二人の息子がいます。一人は傘屋で、一人は靴屋。ある日、雨が降っていました。するとお婆さん、朝から口癖のように「コマッタ、コマッタ」の連発です。近所の人が聞きます。「お婆さん、どうしたの?」。すると、お婆さんは言います。「こんなに雨が降ったら、靴屋の息子が儲からないよ」。・・・次の日は昨日までの雨が嘘のように晴れました。しかし、お婆さん、やはり朝から口癖のように「コマッタ、コマッタ」の連発です。また、近所の人が聞きます。「お婆さん、一体、どうしたの?」。すると、お婆さんは言います。「こんなに晴れたら、傘屋の息子が儲からないよ」。
野口良哉 伝道者の記事
案外、私たちも、同じようなことをしていないでしょうか?すなわち、マイナス面にのみ、目を留めてしまうという訳です。お婆さんは、雨が降ったら、「傘屋の息子が儲かる」、晴れたら、「靴屋の息子が儲かる」と、「ヨカッタ、ヨカッタ」とも言える訳です。・・・「ヨカッタ婆さん」。
私たちの人生には、マイナスもあれば、必ずプラスもあります。どこに目を留めるか、が大切なのではないでしょうか?
かつて、世界のホームラン王といえば、ベーブルース。誰もが認める素晴らしいメジャーリーガーです。ちなみに、そんなベーブルースには、「三振王」という不名誉な記録もありました。しかし、しかし、ベーブルース自身は、三振の数にではなく、ホームランの数にこそ、目を留めたのです!
ぜひ、これからの季節、雨の恵みにこそ、目を留めたいものです。あなたに、神様の平安が豊かにありますように。 シャローム!