旧約聖書が教える世界の成り立ちと人間。旧約聖書の教えは、クリスチャンの信仰の霊的な成長の基礎にもなります。 新しい契約下にあるクリスチャンは、主イエス・キリストに信仰を持っていますが、旧約聖書には多くの大切な教えがあります。
1.世界の成り立ちが書かれている
創世記1章には、世界の成り立ちが書かれています。神は、天地万物を創造されました。しかし、どのように、どんなプロセスで創造されたかは、説明されていません。(私たち人間が、知る必要がないことだからです。)宇宙、太陽、月、星、地上にある自然、すべてが目的をもって造られています。わたしたち人間も、周囲の自然も偶然の産物ではありません。
2.人間の始めと人間の存在意義が書かれている
人間は、他の動植物とは区別され、神に似せられて創造されたと、旧約聖書には書かれています。ここに人間の存在意義があるのです。動植物は、子孫繁栄の本能によって弱肉強食の世界で生きています。しかし、人間は、お互いに助け合う「神に似せられた人間たちの共同体」として創造されました。
3.人間の挫折と成長が書かれている
旧約聖書には、私たちが日々の生活で出会うような様々な人たちが生きていた記録が、書き記されています。時代、文化は違っても、旧約聖書の人々は、我々と同じように非常に自己中心的です。神に祝福を受けて霊的に成長を経験ますが、また自らの自己中心的な行動によって挫折を経験した人たちの物語です。読者は、その人たちの挫折と成長から何かを学び、自分が同じような道を歩んでいることに気づかされるでしょう。
実際、旧約聖書の物語はあなたの物語であると言っても過言ではないのです。ちょうど、それは鏡で自分自身を見ているように映るからです。なぜでしょうか。人類が創造されて以来、私たち人間がやること、考えることにさほど変わりがないからです。どんなに科学が発達して私たちの生活が便利になっても、人間の愚かさ、犯す過ち、罪には変わりはありません。
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4.創造主なる神の愛が示されている
旧約聖書の神は「裁きの神」、新約聖書の神は「愛の神」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。しかし、これは誤った考えです。旧約聖書に啓示された神は、新約聖書に示されたひとり子イエス・キリストと何ら変わりはありません。神は一貫して愛を語っています。
神の愛は、人間にとっては空気のようです。あって当たり前だと思ってしまうのです。でも旧約聖書を読むと、神は私たちが生きていく為に必要な物を、自然を通して与えてくれている事実に気づかされるでしょう。神は、様々な方法で、私たちに愛を与えて下さっています。
結論 旧約聖書は、私たちを主イエス・キリストに導く
旧約聖書を読むことにより、私たちに人間は、自分が罪深い罪人であることを知ります。もっと大切な教えが、旧約聖書にはあります。その教えは、私たちを主イエス・キリストに導く教育係です。主イエス・キリストの愛の大きさを知る書として、旧約聖書を読んでみましょう。
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- 外部リンク 旧約聖書ー日本聖書協会