「目標を目指して」御茶の水キリストの教会 野口良哉 伝道者の寄稿です。
新約聖書「フィリピの信徒への手紙」3章13~14節
兄弟たち、わたし自身は既に捕らえたとは思っていません。なすべきことはただ一つ、後ろのものを忘れ、前のものに全身を向けつつ、神がキリスト・イエスによって上へ召して、お与えになる賞を得るために、目標を目指してひたすら走ることです。
新約聖書「フィリピの信徒への手紙」3章13~14節 聖書協会
主にあって、新年おめでとうございます!いよいよ新しい年、2023年が始まりました。引き続き、コロナ禍やウクライナでの戦火は続いておりますが、一刻も早い問題の収束、平和の回復をお祈り致します。皆さん、お一人お一人にとりまして、この年が良き年となりますように!
一年の計は元旦にあり。何事も、その最初にしっかりと目標を定めたり、計画を立てることは大切であります。旧約聖書にも「幻のない民は滅びる」というメッセージがあります。また、上掲の聖句にありますように、使徒パウロは「後ろのものを忘れ、前のものに全身を向けつつ・・・目標を目指してひたすら走る」ことが大切だと言っております。
ところで、皆さんは、イソップ童話の「ウサギとカメ」の話をご存知でしょうか?・・・ウサギとカメが競争をするのですが、結局、足の速いウサギは余裕になってしまった余り居眠りし、その間に、カメが先にゴールした、という話です。
さて、ウサギの敗因、負けた原因、そして、カメの勝因、勝った原因は一体、何だったのでしょうか?それは、それぞれが見ていたものだと思います。
ウサギはカメを見て走りました。それゆえに、カメが余りにも遅いので油断して、余裕を持ち過ぎ、居眠りしてしまったのです。ウサギの敗因、負けた原因は、カメに気を取られたことでした。
その一方で、カメはウサギを見ませんでした。もし、見ていたら、早々と戦意喪失、やる気をなくしていたことでしょう。では、カメは何を見ていたのでしょうか?・・・そう、カメはゴール、目標をこそ見続けたのです。・・・ゴール、目標を見続けて、カメは着実な一歩を積み重ねた結果、ついに勝利を得たのです。カメの勝因、勝った原因は、ただゴール、目標を見続けたこと、それを着実に求め続けたことなのです。
ぜひ、私たちも、積極的な意味で人生のゴール、目標をこそ見続け、願わくば脇目もふらずに前進していただきたいと思います。まずはこの新しい年、そのように目標を目指して歩んで参りましょう!