コンテンツへスキップ 投稿日:2025年6月15日/更新日:2025年6月18日

キリスト教の歴史、教会史を学ぶ2つの目的

キリスト教の歴史

キリスト教の歴史を学ぶ重要性は何でしょうか。キリスト教は、1世紀の初代教会の始まりから長い歴史(主に欧米のキリスト教の歴史)のなかで、多くの変化を遂げてきました。主イエス・キリストが建てると約束された教会は聖書に示されていますが、その教会の模範と比較して現代の教会はどうでしょうか。教会の変革を省みて、教会史を学ぶ重要さとその目的を説明します。

キリスト教の歴史を学ぶ目的

一般論ですが、歴史を学ぶ目的は、過去から現在までの流れの中で、私たちがどのように現在地にいるようになったかを理解することにあります。人類の歴史の中には多くの過ちがあります。キリスト教も例外ではありません。

キリスト教の歴史においても暗闇の部分が存在します。教会が間違った判断をしてしまった時期、教会が腐敗してしまった時期があったことは、キリスト教を学ぶ者なら誰もが認める事実です。過去に犯された同じような過ちを犯さないためにも、現代に生きるクリスチャンは、キリスト教の歴史から学ぶべきではないでしょうか。

神様の計画における教会とは?

主イエス様は、ご自分の共同体である教会を建てると言いました。主イエス様によって示されている教会の姿は、どんなものでしょうか。1世紀の初代教会では、どんな人たちが集まりどのように礼拝が行われていたのでしょうか。

キリストが建てる教会の7つの特徴

キリストの共同体には、本来、信者間の上下関係など一切ありません。すべてのクリスチャンが、イエス・キリストの兄弟姉妹としてお互いに仕え合う関係にあったのです。主イエス様だけが、人生の師であり先生です。

本来の教会は、主イエス・キリストに会って心を一つにできるキリストの体です。~派の教会、~系列の教会のような分裂など、主イエス様が建てる教会にはあってはならないことなのです。

キリスト教の歴史を学ぶ

目的1 人間がどのように教会を変えたのかを知るために

ところが21世紀の教会の現状は、どうでしょうか。キリスト教と教会は、あらゆる意味で分裂しています。教会の組織には、ピラミッド型のハッキリとした上下関係が存在します。誰一人として霊的な父や師と呼ばれてはならないと命令されているにも拘わらず、ある特定の人たちが特別の待遇を受けています。

教会内になぜこのような分裂や上下関係が生まれてしまったのでしょうか。それはキリスト教の歴史を学ぶことにより明らかになるでしょう。

聖書を理解するために、クリスチャンは聖書を解釈します。その解釈に違いが出てくるのは当然です。解釈の違いを主張することにより、分裂が発生しました。その分裂の歴史の経緯と人間の罪深さを学ぶことにより、21世紀のクリスチャンは主イエス様にある一致を達成できるのではないでしょうか。

キリスト教の歴史

目的2 キリストが建てている教会になるために

主イエス・キリストは、「わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる」と言いました。主イエス様は、教会を建て終わってしまったのでしょうか。今ある既存の教会が、主イエス様が建てた教会なのでしょうか。私は違うと思います。

21世紀の今でも、主イエス様は聖霊を通してご自分の教会を建てています。だからこそ、クリスチャンは、神の御国と義が宿る本物の教会を、謙虚な心で求める必要があるのです。歴史は繰り返されると言いますが、教会を人間の知恵によって変えようとすれば必ず間違いを犯します。2000年の間に犯した同じ間違いを犯すでしょう。

キリスト教の歴史を学ぶことは、クリスチャンにとって単なる知識のためだけではありません。むしろ、神様の御心にかなった教会になるために必要なことなのです。

キリスト教の歴史

キリスト教の歴史の概要

教会の歴史の概要、1世紀から現代の歴史の流れを大まかに下に説明します。キリスト教の歴史(主に欧米のキリスト教)は、非常に多岐にわたり複雑ですが、年表を追ってその流れに沿いそれぞれの時代区分に応じて、もっと詳しく解説していきます。次の時代に区分しました。

  • 初代教会-キリスト教の歴史-最初の100年。初代教会、キリスト教の歴史の最初の100年を振り返ります。主イエス・キリストの生誕で始まり、宣教、十字架、復活が成し遂げられ、神の新しい契約が成就されます。イエス・キリストは弟子たちを集め、改めて聖霊が彼らに降ることを約束します。そして、いよいよキリストの共同体である教会が、エルサレムで始まったのです。初代教会の最初の100年の歴史を検証します。
  • 100-312年。様々な偽教師や異端が出た時期です。またクリスチャンに対する迫害が、ローマ帝国によって行われました。3世紀にはローマ教会は、他の教会に対する権威を主張し始めました。
  • キリスト教世界の確立 312~476年。312年を1つの区切りとして、「キリスト教世界の確立」として分けて考えます。なぜならキリスト教の歴史において、312年が重要なターニングポイントになったからです。この時点から西洋においてキリスト教世界が発展しました。キリスト教が帝国の宗教として定められ、キリスト教神学が徐々に確立していきました。
  • キリスト教世界と社会の発展 476~1000年頃。教会史で中世は、一般的には5世紀後半から宗教改革前までですが、私は敢えてこの常識を破ります。西ローマ帝国の滅亡を一つの区切りとしてします。西ローマ帝国の滅亡後、ローマ教会の教皇と政治の権力者は、権力闘争を始めます。この2つの権力者たちは、自らの利益のためにお互いに利用しながら、また微妙な権力バランスを保っていきます。一般的には中世は800年から始まるといわれますが、私は歴史をより分かりやすくするために、帝国の区切りで分けています。
  • 教会の権威の発展 1000~1300年 
  • ルネサンス 1300~1517年。この時期には、ローマ教会のモラルが落ちて、教会の権威の衰退が目立つようになります。後の宗教改革にもつながる動きが、徐々に出てくるようになります。
  • 宗教改革 1517~1650年。宗教改革の時期をどこで区切るのは難しいですが、ルターの95か条の提題からカトリックとプロテスタントの30年戦争の終結およびピューリタン革命の終結までとします。
  • 人間の理性、リバイバル、革命の時代 1650ー1800年。18世紀を近代の教会に含めるかどうかは、議論されるところです。近代教会を第二次大覚醒1800 年から1950年までとします。
  • ポスト・モダンの時代へ。今はポスト・モダンの時代です。キリスト教も混乱しているように、私には思えます。皆様はどうお考えでしょうか。この記事の「キリスト教の歴史」はいかがでしたでしょうか。少し複雑だったかもしれません。また見落としている箇所があるかもしれません。ご感想、ご質問、ご意見などありましたら、お寄せください。

外部リンク キリスト教の歴史Wikipedia

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