コンテンツへスキップ 投稿日:2023年12月31日/更新日:2025年3月9日

人は思い描いた通りの人になる

満足度の高い生き方

一年の計は元旦にあり。聖書そのものではありませんが、そこから導き出される次のような言葉があります。「人は思い描いた通りの人になる」との精神です。ぜひ、この年初に、その幻=ビジョンを大きく思い描いてみませんか?

「幻がなければ民は堕落する。教えを守る者は幸いである。」(箴言29章18節) 聖書教会

主にあって、新年おめでとうございます!いよいよ新しい年、2024年を迎えました。今年はぜひ、世界中のお一人お一人に真の平和・平安が回復されますように、切にお祈りいたします。

一年の計は元旦にあり。何事も、その最初にしっかりと目標を定めたり、計画を立てることは大切です。冒頭にお読みしました聖書のみことばにも、「幻」、すなわち、ビジョンや目標の必要性が説かれております。

ところで、聖書のみことばそのものではありませんが、聖書には次のような考え方があります。すなわち、「人は思い描いた通りの人になる」という思想であり、精神・スピリットです。ある意味、「この程度でいいや」と思ってしまっては、その程度を超えることはできません。しかしながら、自分の幻・ビジョンを大きく思い描けば、少なくとも、伸びしろはそれだけ拡がるのではないでしょうか?ちなみに、私が住む茨城県はほぼほぼ毎年、都道府県・魅力度ランキング最下位ですが、その伸びしろは第1位なのです。

旧ユーゴスラビア、現在の北マケドニアのスコピエという町に、アグネス・ゴンジャ・ボワジェという四歳の女の子がおりました。そんなアグネスはある日、町はずれに、家もないほど、とても貧しい人々が住んですることに気付きました。それを見た彼女はとてもかわいそうな気持ちになり、薬局兼雑貨商を営んでいた父親に尋ねたそうです。「ねえねえ、パパ、貧しい人たちにつけたら治るいい薬はないの?」。いかにも四歳の子らしい質問ではないでしょうか?父親はそんな質問に「そんな薬はないさ」と笑いながら答えた後に、すぐ考え直して、こう言い直したそうです。「アグネス、お前がそんな薬になったらどうだい?」。・・・「アグネス、お前が貧しい人に付ける薬になったらどうだい?」。アグネスはそれ以来、幼心にも、貧しい人々につける薬のような人になろう、と決意したというのです。そして、それから二十年以上も後になって、彼女は子供の頃夢見た貧しい人につける薬になるべく、恵まれたインドのお嬢様学校の教師を辞めて、単身、カルカッタの大スラム街へと、サリー一つ携えて入っていったのであります。その時、アグネス・ゴンジャ・ボワジェは、修道名テレサを名乗り、やがて、周囲からはマザー・テレサの名で呼ばれるようになりました。

人は思い描いた通りの人になる。アグネス・ゴンジャ・ボワジェ改め、マザー・テレサ。彼女は一途にも四歳の時に見た「貧しい人につける薬になりたい」との幻・ビジョンを求め続けていったのではないでしょうか?

 読んで下さいましたあなたに、神からの平安と新年の祝福が豊かにありますように!

御茶の水キリストの教会 野口 良哉