2019年末から始まったコロナ禍は2023年になってやっと終息を迎えました。以前は花粉症や風邪気味の方々がマスクをしていましたが、今ではマスクが一般的になりました。聖書的な観点から、マスクで顔を隠す良い面と悪い面について考えてみます。
マスクするようになって風邪をひかなくなったという人が、私の周りには大勢います。しかし、健康維持や衛生目的以外で、マスクが非常に役立つ時があります。それはどんな場合でしょうか。プライベートが進む現代社会において、自分を守るという観点から多くの方々がマスクを日常的に使っているのです。
マスクが隠れ蓑になる
会議や仕事の交渉時の様な場合、自分の表情や感情を見せたくないかもしれません。顔の下半分を覆うことによって、表情や感情を読まれにくくします。交渉事では相手が何を考えているのかを読むかも重要ですが、その逆も真なりです。こちらの戦略と手の内を読まれては、有利に交渉を進めることは難しいでしょう。
面接や面談の時にはどうでしょうか。コミュニケーションが苦手は人にとっては、マスク着用は格好の隠れ蓑になります。人は緊張や不安を感じている時に、目がうつろになったりします。顔の半分を隠すことによって、目線が落ち着いて話せる心理的なバリアに成り得ます。しかし、表情が読み取れませんから、面接官はこのような時マスクをとってくださいと求めるかもしれません。しかし、そうでなければマスクは非常に便利な防御策になります。
また自分の容姿に自信がない時にも、マスク着用は大きな助けになります。顔の半分を覆っているだけで、心理的なコンプレックスはやわらぎ安心感が増します。他人の目を気にせずに過ごせるメリットは大きいと思います。
マスクで顔を隠す悪い面
自分がどんな人間なのか、他の人に見られたくないという心理が働いている人にとって、マスクは最高の隠れ蓑になります。自分自身に自信が持てない人にとっても、マスクは非常に便利な代物です。
しかし、これではいつまでたっても、心と心がつながる真の意味でのコミュニケーションは難しいでしょう。アメリカのテキサス大学の記事 How Much of Commujnication is Non-Verbal?によれば、コミュニケーションは55％が言葉以外、38％が声、7％が言葉で行われるようです。もしこれが本当であれば、マスク着用はコミュニケーションの手段を自ら断ち切ってしまっている事になります。
真のコミュニケーションは、相互理解によって成り立ちます。言葉で自分の意思を伝えていても、はっきりと伝わるでしょうか。表情や感情や態度で自分の意思を伝えてはじめて、コミュニケーション・ラインができるのです。
また心と心が触れ合わない良い人間関係など存在するのでしょうか。極めて難しいと思います。神様は、人間を意思疎通ができる者として創造されました。顔の表情によって、私たちはお互いに理解し合えるのです。マスク着用は、そのコミュニケーションの手段を奪い取ってしまっています。人間として成長することも妨げています。
解放策1 マスク外して優しい笑顔で
マスク外して優しい笑顔で過ごしませんか。マスクをしていては笑顔は見えません。優しい笑顔は、隣人愛を表現する一つの方法です。人間関係の潤滑油にも成り得ます。笑顔によって、相手の人に思いやりの気持ちを伝えることができます。相手の人も元気になれるし、自分自身も前向きに生きられるのではないでしょうか。
ギスギスした世の中から、もっと笑顔溢れる世の中で生きていたいと思いませんか。その第一歩として、マスク外して笑顔で接していくのです。主イエス・キリストが教える「隣人を自分のように愛しなさい」を実践するために、笑顔は必要不可欠です。相手を思いやる気持ちを、笑顔で示しましょう。
笑顔で接すると、あなた自身の人間性が良く変わります。人格も良く変えられるでしょう。優しい気持ち、平常心で保てるようになります。周りの人たちとの人間関係も良くなります。いいことづくめです。
自分も周りも幸せに。笑顔がもたらす5つの効果。 心理学的にも、笑顔は人の人生を幸せにするという研究がされています。今の日本を元気にする一番手短な手段は、私たちの笑顔です。誰もが出来ることです。老若男女問わず、誰もがお互いに出来る親切ではないでしょうか。
解放策2 オープンな自分でコミュニケーション能力を
この時代のうねりの中で、生活のプライベートの観点からいろいろな変動が起こりました。ズームや他の通信アプリによって、テレビ会議が可能になりました。直接、人と対面で会う必要はなくなったのです。ですから対面でのコミュニケーションが苦手という人が増えています。
主イエス・キリストは、私たちに心を開くように促しています。私たちが主イエス様に心を開くとき、勇気と力と愛が与えられます。この勇気と力と愛は、対人関係においても役立ちます。オープンなコミュニケーションを可能になるのです。そのようなオープンなコミュニケーションによって、人は精神的にも成長していきます。
人という漢字は、2本の縦線が寄り添って立っていられるのです。人間という2字熟語も、人と間と書かれます。お互いが理解し合って、人は成長するように創られています。マスクを着けて隠れていては、有益なコミュニケーションを阻害するだけではありません。人として成長することも邪魔してしまうのです。もっと自分をオープンにしてコミュニケーション能力を磨いてみましょう。
読者の皆様の上に、主イエス様の祝福が宿りますように。
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