進化論は科学的に正しいのかという疑問について考えてみます。生命の起源はどこにあるのでしょうか。人間はサルの進化型でしょうか。すべての生物は、極小の生命体から来ているのでしょうか。
進化論
地球の誕生の時期には、学者により多少の差がありますが、約40億年ー46億年前に地球は誕生したとされています。さらに35億年前に最古の原核生物が生まれたと考えられています。進化論によれば、人間を含むすべての生物の起源は、この原核生物であり、単純から現在の複雑な生態系に変化し発達していったのです。
参考文献
はじめての進化論
著者:河田雅圭
講談社現代新書、1990
地球=誕生と進化の歴史
著者:松井孝典
講談社現代新書、1990
生命と地球の歴史
著者:丸山茂徳、磯崎行雄
岩波新書、1998
創造論
天地万物(つまり宇宙とこの地球に住むすべての生物)は神によって創造されました。聖書は、天地万物が何年前に創造されたかは明記していません。進化論との最も重要な違いは、人間が他の動植物と違い、特別に「神のかたち」として造られたことです。創世紀1章には、「初めに、神が天と地を創造した。」と書かれています。神の創造の歴史は次のとおりです。
1日目 光
2日目 天と大空
3日目 地と植物
4日目 太陽と月
5日目 水の中の生物と空を飛ぶ生物
6日目 地の生物と人
ダーウィンの進化論の歴史的背景

進化論と神による創造についての論争の発端は、19世紀に戻ります。イギリスの博物学者チャールズ・ロバート・ダーウィン(1809~1882)は、測量船ビーグル号で世界を周航し、動植物、地質などの基礎調査を行い、1835年にガラパゴス諸島を訪れ、1859年に「種の起源」を発表しました。この著作において、ダーウィンは2つの仮説 (1.進化は事実起こったのであり、すべての生物は単純な生物から進化した。2.進化の仮定は、自然選択によってなされた)をたてました。
進化論と神による創造についての論争の発端は、19世紀に戻ります。イギリスの博物学者チャールズ・ロバート・ダーウィン(1809~1882)は、測量船ビーグル号で世界を周航し、動植物、地質などの基礎調査を行い、1835年にガラパゴス諸島を訪れ、1859年に「種の起源」を発表しました。この著作において、ダーウィンは2つの仮説 (1.進化は事実起こったのであり、すべての生物は単純な生物から進化した。2.進化の仮定は、自然選択によってなされた)をたてました。
ダーウィンの進化論以前の世界観
このダーウィンの進化論が発表される以前の歴史的背景を考えてみましょう。それまでのヨーロッパは、哲学においてはギリシャ哲学、社会の法律においてはローマ帝国の法律に強い影響を受けていました。たとえば、「すべての天体は地球を中心にしてその回りを回転する」というアリストテレス(384ー322B.C.)の宇宙論は一般に信じられていたのです。この宇宙論は、その当時のキリスト教の教えと合致して強く引き継がれていきました。なぜならキリスト教は、神が神のかたちとして創造した人間が住んでいる地球が宇宙の真ん中にあると教えていたからです。その中で、イタリヤの天文学者,物理学者ガリレロ・ガリレイ(1564-1642)は、「地球はそれでもは回る」と言いながら裁判にかけられたのは有名な話です。
ヨーロッパのルネッサンス以来、科学の発達は非常に目を見張るものがあります。こんな時にダーウィンは進化論を発表したのです。ヨーロッパ全体を震撼させたのは言うまでもありません。そしてその進化論の理論はアメリカに伝えられました。それ以来、進化論と神による創造に関する論争は続いています。進化論学者の間でも違った意見があるようです。研究者によっても見解が異なるようです。一方、クリスチャンの反応も様々です。
進化論者は、生命体を持っていない物質から段階的に生命が生まれたと主張しています。これは本当でしょうか。実際のところわからないというのが事実ではないでしょうか。科学者も次のように認めています。
聖書と科学
現代科学者たちの見識
現代科学者たちの見識を紹介します。進化論者は、生命体を持っていない物質から段階的に生命が生まれたと主張しています。これは本当でしょうか。実際のところわからないというのが事実ではないでしょうか。科学者も次のように認めています。
Harold Urey (1934年ノーベル賞受賞者、生命の起源の研究者)。生命の起源を学んだ者はすべて研究すればするほど、生命がどこか進化したと考えるには、あまりにも複雑すぎることに気づかされる。私たちは、信仰として生命がこの地上で進化したと信じている。しかし、その生命は極めて複雑に組織されており、実際に進化が起きたとは想定しにくいのである。(The Myth of Natural Origin、P43から管理人が翻訳)
Francis Crick (1962年ノーベル賞受賞、DNAの発見)。生命の起源は、ほとんど奇跡である。というのも多くの条件を満たさなければいけないからである。(The Myth of Natural Origin、P43からの翻訳)
Dean Kenyon, (Biophysics、スタンフォード大学教授、サン・フランシスコ州立大学教授)。プロの生物学者が進化論に基づく仮定と実験と観察を検証した場合、進化論というセオリーが極めて疑わしいと考えるだろう、と私は確信している。さらに私は、科学的に適応した創造論の方が可能であるだろう。そればかりではなく、進化論より創造論の方がより良い結論だろうと思われる。(The Myth of Natural Origin、P121からの翻訳)
これらの学者たちは、進化論の研究者として多くの研究を重ね論文を書いてきました。その学者たちが、創造の方が科学的証拠に合致していると結論つけています。
参考文献 Camp, Ashby L. The Myth of Natural Origin. Tempe: Ktisis Publishing, 1994.
進化論、人はサルの進化型?
自然は刻々と変化していっています。わたしたちの見えないところで変化は続いているのです。その結果として絶滅危機にある動植物もあるのです。その意味でダーウィンが唱える動植物、生物は自然淘汰されていくというのは本当ではないでしょうか。
フリー百科辞典『ウィキペディア(Wikipedia)』では(一概に権威あるソースとは言えませんが)引用します。
生物が不変のものではなく、長期間かけて次第に変化してきたという考えに基づく変化の過程。生物で言う進化には、進歩する、前進する、より良くなるなどの意味はない。 現代の進化論では、『生物の遺伝的形質が世代を経る中で変化していく現象』だと考えられている。Wikipedia 進化。
しかし、長い間をかけて全生物が変化を遂げてきたとする学説は推測に過ぎないのではないでしょうか。つまり、科学的な実験と観察をその長い時間 をかけて出来ないわけですから。一つのアメーバーから全生物の起源があるという考え方は、あまりにも自然淘汰の法則から飛躍した議論ではないでしょうか。この点において、進化論は究極的に科学的根拠を失っているのです。
人はサルの進化型であるという推測は、実験、観察のしようがありません。むしろ、これは哲学の部類に入るのではないでしょうか。科学的見地から事実として伝えること自体、誤っていると思われます。NHKの教育テレビなどでは、人間の進化、あるいはすべての生物の進化があたかも事実化のように放送されています。
進化論のどこまでが科学的に証明できるのか、またどこまでが推測なのか、科学者の間で真剣に議論されずにきて、進化論が一般に事実として受け入れられているのは残念です。
ヨーロッパのルネッサンス以来、科学の発達は非常に目を見張るものがあります。こんな時にダーウィンは進化論を発表したのです。ヨーロッパ全体を震撼させたのは、言うまでもありません。そしてその進化論の理論はアメリカに伝えられました。それ以来、進化論と神による創造に関する論争は続いています。進化論学者の間でも違った意見があるようです。一方、クリスチャンは、どのように考えているのでしょうか。