コンテンツへスキップ 投稿日:2021年10月23日/更新日:2025年2月22日

心動かされる詩集

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心動かされる詩集


51  「脚光」  2000年6月5日

脚光を浴びたいとは思わないけど
頭から黒い布をかけられるのは大嫌い
だって 目の前の明かりさえ
見えないんだもん


52  「幸せを下さい」  2000年6月5日

私だって人の子 幸せが欲しいんです
家庭を持ったり 結婚したり
そんなどえらいものではありません
大声で笑う幸せ
友達と語り合う幸せ
そんなもの幸せと言えますか
でも 今の私には
10億円の宝石よりも高価なんです


53  「出る杭は打たれる」  2000年6月5日

ぼくは 杭なのか
みんなに打たれて
そう言えばあの時からのように思える
関東大震災の時 ぼくは人のことと思えず
独自でカンパしたことがあったっけ
それが元かも
いまさら悔いても 始まらないが
足並みを揃えぬ ぼくが悪かった
出る杭かもしれないが打たないで


55  「弱さに感謝を」  2000年6月6日

人は皆 弱い僕たちを
不運の星の下に生まれたとよく言うが
そいつは違うぜ
神のこと 良く知るためには
弱さが一番さ
弱さなくして神を信じることはない
とは言っても神に委ねるばかりに
医者を忘れてなるものか

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