コンテンツへスキップ 投稿日:2021年10月23日/更新日:2025年2月22日

心動かされる詩集

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心動かされる詩集

11  「明日はいよいよ」  2000年3月15日

明日 僕 観梅にいってくるよ
ガールハントでもしてこようかな
こんな僕でも一人ぐらいは振り向いてくれよう
などと思っちゃみるけど
障害が重く心にのしかかり
一瞬にしてそんな思いをあとかたなく消しちまうのさ
何と悲しいこと 障害というハンデに
打ち勝つ事は出来ないのか

12  「神様わかって」  2000年3月15日

寂しいよう
悲しいよう
わかってくれますか 神様
僕の心を
孤独に耐える寂しさがどんなものかを
体の自由を失った者の悲しみが
どれほどであるかを
あなたはご存知のはず
だって御自分に似せて作られた私たちですから

13  「こんな体に誰がした」  2000年3月18日

こんな体に誰がした
僕かあなたかそれとも神か
全盲になってしまったあの時に
生きる望みを失ってベッドに寝たっきり
生きることさえ嫌になり
運動訓練怠ったつけがここに来たのかな
悔やんでみてもせんないけれど
あの時にもう少し手だてをこうじていたならば
足の力ももう少しなんとかなっていたべなあ

14  「すべてを疑問に思う俺」  2000年3月19日

人間っていったい何だろう 
人間って 生きるって
すべてが俺には分からない
障害のある人 弱い人
これらをさげすみ馬鹿にすること
いえいえそうではないはず
強さを誇るためだけならば
人生は空しい
そしてその人生に生きる俺たちもまた空しい

15  「青い鳥をさがそう」  2000年3月22日

どこにいるんだろう 青い鳥は
いまだ 捕まらないお前を求め
俺が旅に出たのはおよそ30年前
その間 いろんな鳥を見た
白 赤 黄色 黒い鳥もいた
青い鳥が 幸せを運ぶ鳥ならば
さしずめ 黒は不幸でも運ぶのかな

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