コンテンツへスキップ 投稿日:2021年10月23日/更新日:2025年2月22日

心動かされる詩集

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心動かされる詩集


26 「喜びと悲しみ」  2000年4月15日

この世での悲しみは
天国での喜びとなり
この世の喜びは
地獄での悲しみとなる

喜びと悲しみ どちらが多い
ぼくには悲しみの方が
ずっと多いように思えるけど
それは悲しみを苦しみとしてとらえるからさ
喜びも悲しみも同じ割合だよ


27  「おれはやっぱり」  2000年5月22日

おれはやっぱり 神様
あなたのもとへ行きたいよ
可哀想だと思いませんか
人生で弱くなり
みんなから見くびりを受け
悲しくて 悲しくてどうしようもないから
早く迎えに来てください お願いします
献金もたくさん持って行きますから
はやく はやく
お願いですから


28  「君と歩いた散歩道」  2000月4月21日

君と歩いた散歩道
もう二度と歩くことのない
あの空も あの川も 再び目にすることもなく
こころの隙間に風が吹き過ぎし時の流れよ
いにしえの思い出がやるせなく胸を突き
晩年になりて知る神の御愛
わが人生の1ページなり


29  「すこしのあいだ」  2000年4月23日

すこしのあいだ 人間を休ませてください
しばらくたったら また 人間に戻りますから
今は息をついているのが とてもしんどいんです
足を一歩出すにも 息が切れるし
ともすれば 足が出ず
上半分が先につんのめって転ぶことがあります
そんな時には さあたいへん
一人でどうすることも出来ず
寮母さんの来るのを
ひたすら待つしかないんです


30  「欲張り人生」  2000年4月25日

この世はすべて不公平
すべて すべて 不公平
だってそうだろう 健康で地位ある人や
財産があるものばかり ちやほやし
病人や貧乏人には目もくれず
欲が服着て
蒔き歩きゃ そのまた影を 欲が歩く
こんな人間作った神も
やっぱり 欲張りなのかなあ

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