コンテンツへスキップ 投稿日:2024年10月30日/更新日:2024年11月10日

大船に乗ったつもりで!

ジェットコースターに乗る秘訣は、信頼して力を抜き、身を任せること。人生や信仰生活をより良く歩むためにも、同じようなことが言えるかもしれません。神様を信頼して、自分の力を抜いて、まさに大船に乗ったつもりで身も心もお委ねするのです。そうする時に、神様はあのクロネコヤマトの宅急便のロゴマークの親ネコのように、身を委ねた子ネコのような私たちを究極の安全な場所、救いへと運んで下さるのではないでしょうか?

「思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです。」      ペトロの手紙一5章7節 聖書協会 

先日、知り合いの小学校一年生とレジャーランドへ行き、その子の希望で一緒にジェットコースターに乗ることになりました。私自身かなり久しぶりの乗車ですし、高血圧などの問題もありますので、少し心配でしたが、すぐにジェットコースターに乗る秘訣を思い出し、結構、楽しむことができました。

皆さんは、ジェットコースターに乗る秘訣、お分かりでしょうか?・・・それは、ジェットコースターの安全性を信じて、力を抜いて身体を預けることです。ある意味、お委ねすることなのです。

多くの場合、私たちは、ジェットコースターの故障や事故など、悪いことばかりを想像して、思わず力が入ってしまい、楽しむところか、恐怖が先行することになります。二度と乗りたくないと思うでしょう。私もかつてはそうでした。しかし、ある時、ジェットコースターの安全性を信じて、力を抜いて身体を預けることをしてみましたところ、目が開かれ、景色やスリルを楽しむことが出来るようになったのです。

(※ちなみに、ジェットコースターは必ずしも完全・完璧、絶対ではありませんので、ご注意下さい。)

信仰生活にも通じるものがあるのではないでしょうか?・・・まさに、山あり谷ありのジェットコースターのような人生にあって、一旦、自分の力を抜いて、まさに、大船に乗ったつもりで、全知全能なる神様に心底信頼して、文字通り、身も心もお委ねするのです。そうする時に、人知を越えた平安が与えられ、心の目も開かれるのではないでしょうか?

星野富弘さんをご存知でしょうか?・・・星野さんは元々中学校の体育の先生でしたが、鉄棒の模範演技中に転落し、生死の境をさまよった挙句、全身麻痺になってしまった方です。闘病生活では悶々とした日々が続きますが、やがてキリスト教と出会ってクリスチャンになられました。また、星野さんは、口に筆を咥えて野花を描いたり、素晴らしい詩を紡ぐクリスチャン詩画家としても有名です。なお、残念ながら、今年の春、天に召されました。

そんな星野富弘さんは子供の頃、地元の渡良瀬川で溺れた経験があるそうです。増水した急流に流され、いくら泳いでも元いた岸には戻れず、助けを呼ぼうにも、声を上げると水を何杯も飲んでしまうという状況でした。

そんな中、もうダメかと思った瞬間・・・ふと、流れに身を任せればそのうち浅瀬に流れ着くのではないかと閃いたというのです。そして、実際に、無理に元いた岸には戻ろうとせずに、川の流れに身を任せていった時に、やがて流れの緩い場所に流れ着き、足を伸ばしてみると、そこは何と川底が自分の腰ほどの浅瀬だったのでした。星野少年は助かったのです。

その経験を、あの鉄棒からの転落事故後の闘病生活の中で思い出し、無理に闘うのではなく、むしろ、流れに身を任せて歩んでいこうと思ったというのです。「何もあそこに戻らなくていいんじゃないか・・・流されている私に、今できる一番良いことをすればいいんだ」(星野富弘『 四季抄 風の旅 』より)

ある意味、星野富弘さんは、究極的には、神様のみこころを信頼し、自らの力を抜いて、まさに、大船に乗ったつもりで、神様にその身も心もお任せした、お委ねしたのではないでしょうか?

ちなみに、(神様のみこころという)流れに身を任せるとは、必ずしも諦めると言うことではありません。別な言い方をすれば、万事を益とし、最善を為して下さる神様を心から信じて、全幅の信頼のうちに身を任せる、お委ねするということです。そんな神様は、あのクロネコヤマトの宅急便のロゴマークの親ネコのように、身を委ねた子ネコのような私たちを究極の安全な場所、救いへと運んで下さるのです。

読んで下さった貴方に、主の豊かな平安がありますように! シャローム

御茶の水キリストの教会

野口 良哉

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