反キリスト者-悪霊に騙される結果

人間が作るキリスト教に幻滅して、いったいどれだけの人たちが反キリスト者になったのでしょうか。その中にはクリスチャン家庭で育った方も大勢いるのです。宗教2世と言われる人たちです。10代でクリスチャンになったけど、大人になってキリスト教の現実を見て、反キリスト者になった方々です。反キリスト者を作り出す悪魔には騙されないために、何を成すべきでしょうか。

しかし、“霊”は次のように明確に告げておられます。終わりの時には、惑わす霊と、悪霊どもの教えとに心を奪われ、信仰から脱落する者がいます。このことは、偽りを語る者たちの偽善によって引き起こされるのです。彼らは自分の良心に焼き印を押されており、結婚を禁じたり、ある種の食物を断つことを命じたりします。しかし、この食物は、信仰を持ち、真理を認識した人たちが感謝して食べるようにと、神がお造りになったものです。1テモテ4章1－3節　聖書協会

悪霊の教えに騙される結果

1世紀の時代と同じように、悪魔と悪霊は今も活発に人間をだまそうとしています。現在も悪霊は、人の心を惑わすために、様々な方法で人の心に入り込もうとしています。悪霊は、間違った教えを人々に広めています。その結果、人間の良心は汚れて、主イエス様が教える善悪も捻じ曲げて教え込もうとしているのです。ある教派では、教会の要職についている人に結婚を禁じています。またそのような教派は、ある食べ物をある特定の日に食べることを禁じています。このような教えは、神の御心ではありません。

悪霊は、主イエス様が教えた純粋な戒めからクリスチャンを離れさせ、その結果、あるクリスチャンは人間由来のキリスト教を作るようになってしまったのです。このような人間が作ったキリスト教には失望させることも、読者の皆様もお気づきでしょう。これらの方々は、教会での経験や聖書の教えに対して疑問を持ち、時には深い絶望感にかられ教会を去ってしまうことさえあります。

特に、教会内での不正や偽善を見聞きした結果、信仰を失ってしまった人も多くいます。これにより、彼らは反キリスト的な思想に引き寄せられるのです。

人々が反キリストを公言する現実

反キリストを公言する人々が増えている現状は、教会やクリスチャン社会にとって深刻な問題です。それは、これまでの信仰がその根本的な価値観を揺るがす事例を反映しています。

例えば、ある有名な牧師が公然と信仰を捨てたというニュースが報じられ、一時期は多くの人がその影響を受けました。実際、多くの英語圏の説教者が、イエス・キリストへの信仰を捨てています。英語の記事ですが、参考にしてください。What about high-profile Christians who renounced their faith?　彼らは自らの経験を元に、宗教が持つ負の側面、特に洗脳や自己犠牲を強いる文化について語ります。これが世間に広まり、多くの人々が教会から距離を取り始める結果となっています。

キリスト教がマイナー日本においても、似たような事例が見られます。野原花子「聖書はもういらない」はその一例で、彼女は多くのフォロワーに影響を与えています。この方は、聖書が人間に与えた悪い影響について語り、また人間を救えるのは人間自身だ、と公言しています。多くの方々がこの方に共感を覚えているのです。なぜなら、その人たちも、教会に関係を持っていた時に、非常に苦しい悲しい体験をしているからです。

彼らは、信仰を持たない生活を選び、自分自身の力で人生を切り開いていくことを目指しています。例えば、自己啓発書や新興宗教に傾倒する人も多く、これが反キリスト的な思想を助長しています。反キリストを公言してまったくはばからない西洋文化では、実際に、著名な人たちが映画や音楽やアートを通じてそのメッセージを広めようとしています。

人を惑わす悪魔の策略

悪魔の策略は巧妙で、多くの人々に影響を与えています。特に、教会の外からの批判だけでなく、教会の内部からも信仰を揺るがす声が上がっているのが現実です。信者同士の対立や、教義に関する意見の相違が、時には信仰そのものを疑わせる要因となります。クリスチャン同士が争っているのを聞いて、誰がキリストの愛のメッセージを信じることが出来るのでしょうか。

信仰を持っていたはずの有名な説教者たちが、悪魔の策略により、その信仰の重要性を見失ってしまうことも少なくありません。具体的には、教会のリーダーが倫理的に問題のある行動を取った場合、その影響は信者全体に及びます。こちらも英語の記事ですが、3人の牧師が姦淫の罪を犯したために辞任しました。Three Megachurch Pastors Resigned over Adultery in Orlando これにより、教会への信頼が失われ、さらには信仰そのものが揺らぐ結果を招いています。

悪魔の目的は、人を信仰から遠ざけ、反キリスト者を作り出すことです。悪魔によって騙されている人々は、自らの信じるべきものを見失い、世俗的な価値観に引き寄せられてしまいます。特に、物質主義や快楽主義が蔓延する現代社会においては、その傾向が強まっています。教会で教えられる道徳や倫理が、社会で求められるものと乖離してしまうと、クリスチャンたちはそのギャップに直面することになります。これにより、クリスチャンが反キリスト的な思想へと流れるリスクが高まっているのです。さらに、悪魔は巧妙に人々の心に疑念を植え付け、信仰の根を断ち切ろうとします。具体的には、クリスチャンに対して「本当に神は存在するのか？」という疑問を持たせたり、教会の教えが時代遅れであると感じさせたりするのです。

教会内のクリスチャンを守る

このような状況に対処するためには、教会が一丸となって悪魔のわざに対峙しなければなりません。エペソの手紙4章11－16節に健全な教会がどんなものであるかが説明されています。

そして、ある人を使徒、ある人を預言者、ある人を福音宣教者、ある人を牧者、教師とされたのです。こうして、聖なる者たちは奉仕の業に適した者とされ、キリストの体を造り上げてゆき、
ついには、わたしたちは皆、神の子に対する信仰と知識において一つのものとなり、成熟した人間になり、キリストの満ちあふれる豊かさになるまで成長するのです。こうして、わたしたちは、もはや未熟な者ではなくなり、人々を誤りに導こうとする悪賢い人間の、風のように変わりやすい教えに、もてあそばれたり、引き回されたりすることなく、むしろ、愛に根ざして真理を語り、あらゆる面で、頭であるキリストに向かって成長していきます。キリストにより、体全体は、あらゆる節々が補い合うことによってしっかり組み合わされ、結び合わされて、おのおのの部分は分に応じて働いて体を成長させ、自ら愛によって造り上げられてゆくのです。エペソ4章11－16節　聖書協会

このような教会では、定期的な聖書の学び、オープンなディスカッションを通じて、信仰を深める機会を提供されています。また、教会内でのコミュニケーションを活発にし、クリスチャン同士のつながりを強化されます。これにより、孤立感を和らげ、クリスチャンが反キリスト的な思想に流されるのを防ぐことができます。更に、教会は社会に向けても積極的にメッセージを発信し、キリスト教の価値観を広める努力に励むべきでしょう。信仰を持つ人々が社会で活躍し、影響力を持つことで、反キリスト者の流れを食い止めることができるからです。

クリスチャン同士がお互いを支え合っている健全な教会は、悪霊によって騙されません。クリスチャンは、お互いに切磋琢磨して真の信仰は何かを常に求めています。神の御国と義を第一に求めて、謙虚に信仰によって歩んでいるのです。

羊の皮をかぶった狼に気をつけよ

悪霊は、クリスチャンを惑わせるために、羊の皮をかぶった狼をクリスチャンの間に送ります。主イエス様ご自身、このような偽預言者にきをつけなさいと戒めています。1世紀以来、このような偽預言者が現れは消えて、現れは消えてを繰り返してきました。

だれも健全な教えを聞こうとしない時が来ます。そのとき、人々は自分に都合の良いことを聞こうと、好き勝手に教師たちを寄せ集め、真理から耳を背け、作り話の方にそれて行くようになります。2テモテ4章3－4節　聖書協会

21世紀の現代は、真理から離れようとしている時代ではないでしょうか。そんな時代で私たちは、悪霊によって騙されてはいけません。主イエス様の愛に留まり、主イエス様の戒めによって生きていきましょう。聖霊なる神様が、クリスチャンの心を守ってくださいます。日々祈り、日々みことばに親しみ、主イエス様と共に歩みましょう。読者の皆様の上に、主イエス様の祝福が宿りますように。

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