悩みと不安から解放されるためのステップ。私たちの人生には悩みや不安が付き物です。受験を前にして悩む学生、仕事のプレッシャーで不安な毎日を過ごす男性、結婚願望があっても結婚できずに思い煩う人たち、結婚しても結婚生活がうまく行かず悩む人たち、老後に不安を覚える人たち、将来、大きな地震があるのではと不安を覚えている人たち、このように考えると、人生は悩みと不安だらけです。
悩みと不安は人生の無駄遣いと自覚する
私たちは、いろいろな事で貴重な人生の時間を無駄遣いしてしまいますが、将来について思い悩みや不安に時間を費やすほど、時間を無駄にするものはありません。私たちの思い悩みは、ほぼ100%と言っていいほど時間の無駄です。この真理を心に刻み自覚するーーーこれが第一のステップです。
予期せぬ出来事、悪いことが起きるのではないかと思い煩ったからといって、私たちはそれを回避する力もありません。実際、そのような悪い結果がでるとは、誰にもわからないのです。将来、何が起きるかを知っている人はいるでしょうか。経済学者が翌年あるいは10年後の経済を予想して、それがドンピシャで当たったという話はあまり聞きません。
私たちは、わからないことを予想をして思い悩んでいるのです。「受験で落第したらどうしよう」、「仕事で失敗したらどうしよう」、「結婚できなかったらどうしよう」といった悩みは、すべてネガティブ思考から来ています。
ネガティブ思考にも2種類あるのをご存じでしょうか。プロボクシングの井上尚弥さんが、「最悪の場面を想定して練習している」と証言していました。これもネガティブ思考の一つと言えるかもしれませんが、悩んだり不安を覚えるネガティブ思考とは決定的な違いがあります。井上選手は、最悪な場面を想定して、全力を尽くして準備しているのです。

自分の心は自分でコントロールできると自覚する
井上選手は自分の心をコントロールしてます。「心を制する者は己を制する」の諺を、まさに実践しているのでしょう。おそらく、井上選手は類稀な才能にも増して、人並み以上の努力しているのでしょう。その結果、悩みや不安などなく自分の心をコントロールしているのでしょう。
悩みや不安から解放されるための第二のステップは、自分は自分の心をコントロールできると自覚することです。悩みや不安を持つことは、私たち人間が生きる人生の宿命と考える人もいるかもしれません。しかし、逆説的に言えば、悩みや不安を持たないように、自分の心をコントロール出来ればこれ以上の幸せはないでしょう。管理人は、自分の心をコントロール出来るようになることを人生の一つの目標としてしています。
人の人生の「じりつ」には2つあります。自立と自律です。私自身、子供の時から小さなことにくよくよするような気の弱い人間でした。思い悩むのが、自分の生活の一部のように習慣化されてました。しかし、ある時これほど馬鹿らしい習慣はないと気づきました。
悩みや不安が心にいっぱいの時は、まさに奴隷状態です。悩みや不安によって縛り付けられているようで、何もできない状態です。しかし、このような生き方は決して幸せではありません。ではどうすれば、この習慣から抜け出すことが出来るのでしょうか。

全力を尽くし主にお任せ
第三のステップは、クリスチャンの観点から言えば、「全力を尽くして主にお任せする」という事だと思います。主イエス・キリストを知り信じている管理人は、「思い煩うな、神の御国と義を求めなさい」という主の言葉を信じて、全力を尽くして主にお任せするように心がけています。
ラインホルト・ニーバーが次のような祈りを書いています。この祈りは有名なのでどこかで聞いたことがあるかもしれません。しかし、敢えてもう一度聞いてみましょう。
神よ、変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。変えるべきものを変える勇気を、そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えてください。一日一日を生き、この時をつねに喜びをもって受け入れ、困難は平穏への道として受け入れさせてください。これまでの私の考え方を捨て、イエス・キリストがされたように、この罪深い世界をそのままに受け入れさせてください。あなたのご計画にこの身を委ねれば、あなたが全てを正しくされることを信じています。そして、この人生が小さくとも幸福なものとなり、天国のあなたのもとで永遠の幸福を得ると知っています。アーメン ラインホルト・ニーバーの祈り
変えることが出来る事と変えることが出来ない事を区別できるように、さらに変えるべきものを変える勇気を与えてください、とこの祈りは祈っています。この祈りは、管理人の祈りでもあります。どうか読者の皆様の上にも、主の尊い祝福が宿りますように。
