去る10月31日は、今から506年前のこの日に時の宗教改革者マルチン・ルターがヴィッテンベルク城内の教会の門扉に九十五ヶ条の論題を貼り付け、そこから宗教改革が始まったとされることから、「宗教改革記念日」となっています。この機会に、自分自身の改革(リフォーム)を断行してみてはいかがでしょうか?
「あなたがたはこの世に倣ってはなりません。むしろ、心を新たにして自分を変えていただき、何が神の御心であるか、何が善いことで、神に喜ばれ、また完全なことであるかをわきまえるようになりなさい。」
(ローマの信徒への手紙12章2節)
去る10月31日は、いわゆるハロウィーンですが、実は、キリスト教の世界の一部では、「宗教改革記念日」となっています。今から506年前のこの日、カトリック教会の司祭、後の宗教改革者マルチン・ルターは、ヴィッテンベルク城内の教会の門扉にいわゆる「九十五ヶ条の論題」を貼り付け、そこから宗教改革が始まったとされております。その結果、いわゆるプロテスタント諸教会が誕生いたしました。
実は、ルターの宗教改革は、地球の裏側とも言うべき日本にも影響を与えていたということをご存知でしょうか?ルターの宗教改革によって、カトリック教会内にも改革の機運が高まり、いわゆる対抗宗教改革が行なわれました。そんな中、誕生したイエズス会による東洋宣教の際、フランシスコ・ザビエルにより、キリスト教が種子島へ、つまり、日本に伝来したのです。
ところで、宗教改革のことを英語で“The Reformation”と表記します。この英語表記については少なからず議論もあるようですが、いわゆる「リフォーム」と関係がある言葉です。長年住み慣れた家が老朽化した際、部分的に家を改築することですね。
ある意味、私たちも時に、自分自身を思い切ってリフォームする必要があるのではないでしょうか?現状維持に甘んじるのではなく、今までしてこなかった新しいことにもチャレンジして、まだ見ぬ世界を観てみたいものです。
ちなみに、家をリフォームする際には、部分的に壊さなければならないことと、その一方で、部分的にはそのまま活かすことも必要なのではないでしょうか?また、その両者の見極めも必要になります。
野口良哉伝道者の一口レッスン
そこで、最後に、自分自身をリフォームする上で、参考になる祈りがありますので、紹介いたします。神学者ラインホルト・ニーバーに帰される「冷静さを求める祈り」というものです。
ラインホルト・ニーバー「冷静さを求める祈り」・・・神よ、変えるべきものを変える勇気を我に与え給え。神よ、変わらざるものを受け入れる冷静さを我に与え給え。そして、神よ、何が変えるべきもので、何が変わらざるものなのかを識別する洞察力を我に与え給え。アーメン!
聴いて下さいましたあなたに、神様の平安が豊かにありますように。
シャローム!